日々是好日

☆にちにちこれこうじつ☆猫と街と日々のとりどり

江戸の舟運の賑わいをたどる〜その1 東大島〜荒川ロックゲート

私は昔から東京の川ぞいに暮らしています。水辺は癒されます。
年に二、三度くらいは船に乗り、水上を楽しみます。
私が住んでいたのは河口に近いところでしたので、川の水位が潮位とリンクして変わることが当たり前でした。川といっても実質海ですね。

今年の夏休み、家族で普段はあまり縁のない小名木川を主に歩きました。
なかなか面白いので、よければ小名木川についてwikipediaを読んでみてください。

小名木川 - Wikipedia

 

小名木川は江戸時代に行徳の塩を運ぶために家康が作らせた人工河川です。家康の江戸のまちづくりは凄かったのだと感心します。

実は以前にNHKブラタモリでもこの川を特集していました。タモリ御一行が小名木川日本橋方面に船で進むと、先には日本橋のビル群が見えるのです。かつて、塩を運ぶためにまさに上ってきた感じが今でも少しだけイメージできるなあと感じたのを覚えています。

と思って検索すると、2012年のことらしいです。たくさんブログが見つかりました。

今回の旅のテーマは小名木川と繋がる川も含まれます。

都営パスを買って、地下鉄とバスで巡りました。

 

まずは、都営新宿線東大島駅へ。

f:id:vt-maguna:20170829194608j:plain

 東大島駅を出てすぐの緑道は緑にあふれていて蝉の声が響き渡っていました。

f:id:vt-maguna:20170829211333j:plain

あいにくの雨模様ですが、旧中川の河岸は静か。ポツポツと釣り人がいる。

f:id:vt-maguna:20170829214201j:plain

f:id:vt-maguna:20170829214307j:plain

これからはコスモスがきれいそう。雨露のついた花弁が美しい。

周りには集合住宅が多くあるのですが、駅近にもかかわらず静かで落ち着いた環境に惹かれました。

f:id:vt-maguna:20170829220304j:plain

f:id:vt-maguna:20170829220356j:plain

白鷺がくつろいでいます。東大島駅から徒歩数分。地下鉄に乗れば20分程度で秋葉原近辺まで出られる便の良さでこの静寂と緑に、ちょっと住みたくなってしまいました。 

この近くの大島小松川公園には大滑り台もあって、とても子育て環境によさそう。

一度東大島駅へ戻り、そこから荒川へ出るために、バスに乗りました。

バス停から2、3分で荒川河岸です。こまごました住宅地の路地を抜けると突然開ける景色。

 

f:id:vt-maguna:20170829221405j:plain

小松川船着場近辺。河口に葛西橋清砂大橋が見える。その向こうは東京湾

f:id:vt-maguna:20170829221628j:plain

ここから旧中川が注ぐ荒川ロックゲートは近い。

f:id:vt-maguna:20170829221916j:plain

f:id:vt-maguna:20170829221716j:plain

荒川ロックゲートは上れるのです! 階段を登って上へ。

f:id:vt-maguna:20170829222124j:plain

f:id:vt-maguna:20170829222214j:plain

屋上からの眺め。

ロックゲートすなわち閘門は水位の違う二つの川を通行する際に水位を調整する施設。

f:id:vt-maguna:20170829222353j:plain

詳細はウェブサイトで。

荒川ロックゲート 江戸川区公式ホームページ

見学中通りかかる船がなくて残念。

ここを通るのを目的としたツアーもあります。船で体験が楽しそう。

tokyo-park.or.jp

荒川から、旧中川に戻り、小名木川への入口に向かいます。
平成橋には船の信号が。 

f:id:vt-maguna:20170829223033j:plain

f:id:vt-maguna:20170829234010j:plain

向かいにあるのは大島小松川公園。とても東京とは思えない緑一色。

このこんもりした緑の中に、旧小松川閘門があります。歩いているとちらっと見えるのですが。
荒川は明治時代までは今のところになく、ここ旧中川は、その名の通り、昔中川で、この先にも川は続いていたそう。その川も小名木川同様行徳の塩を運ぶために開削されたようで、当時どれだけ舟運が大事だったかがわかります。
舟運の衰退とともに、閘門もなくなりました。

先の荒川ロックゲートは、2005年に新たに作られたもの。大震災などの時などに使えるとして水上交通が見直されつつあります。また、2020年のオリンピックに向けて、 活発化することも考えられているようです。

http://water-taxi.tokyo/top

東京湾〜隅田川(浅草)、お台場など、水上バスは長いこと親しまれていますが、最近では水上タクシーというサービスがあります。 
定員6名の小さなかわいい船。水上バスとはまた趣も異なることでしょう。

 

f:id:vt-maguna:20170908175647j:plain

話は戻り、いよいよ、旧中川から小名木川へ入ります。

この向かいは、中川船番所といういわば川の関所がありました。

ここから近いところに資料館があるようです。今回は休館日でしたが、理解にはよさそうです。

中川船番所資料館 | 公益財団法人 江東区文化コミュニティ財団

 

小名木川はここから隅田川まで5キロ弱あり、他にも目的があったので、バスで移動して、西大島駅の手前で降り、再び川へ向かいます。

f:id:vt-maguna:20170908180521j:plain

江戸風の橋の欄干が続きます。柳もいい感じ。

 

 

f:id:vt-maguna:20170908180742j:plain

歩いていると、いきなり線路が頭上を通っています。越中島線です。

貨物にしか使っていないので、知る人ぞ知る線かもしれませんね。

f:id:vt-maguna:20170908182435j:plain

レンガの橋脚はかなり古そう。調べてみれば、昭和初期に開通しているのです。

news.mynavi.jp

 

f:id:vt-maguna:20170908180913j:plain

f:id:vt-maguna:20170908181614j:plain

 越中島線に沿って小名木川へ。

f:id:vt-maguna:20170908182627j:plain

なかなか絵になりますねぇ。

f:id:vt-maguna:20170908182715j:plain

鉄橋を振り返りつつ、ここからまた小名木川沿いを隅田川方面に向けて歩きます。