碓氷峠鉄道施設は、旧信越本線の松井田と軽井沢間にある鉄道施設で、煉瓦造の橋梁5基、隧道10基、変電所2棟等からなり、1993~1994年に重要文化財に指定された。現在は遊歩道として整備されている。
国道18号のくねくね曲がる峠みちを進むと、突如大きなレンガの橋梁が目に飛び込んでくる。
これが、第三橋梁。通称めがね橋。高さ31mと日本最大のレンガ造アーチ橋。
明治25年に完成し、昭和38年に新線開通で廃線となるまで使用された。
真下から見上げると意外に細いが、細かいレンガが綺麗に積まれているのが見える。
100年あまり前の工事の大変さがうかがいしれる。
橋の下を潜って裏から階段を登って橋上へ。
上から道路を見下ろす。写真上方に少し行ったところに駐車場がある。トイレもあるので橋梁見学にはおすすめ。
上がって横側から橋梁を見る。この橋梁の奥と手前に隧道がある。
↓めがね橋少し軽井沢よりに第五橋梁がひっそりと佇んでいる。
こちらは高さ8.8mと小ぶり。
第五橋梁を上がって、第七トンネルを振り返る。
一方反対のめがね橋側へ向かう第六トンネルは一番長い。500m超である。
さらに軽井沢方面へ進むとカーブ69には第六橋梁が。全てめがね橋から繋がっていて歩くことができる。
横川ー軽井沢間は信越本線の中で未開通部分として急ピッチで作られ、1891年着工、1893年竣工だったという。
明治時代を振り返れば、明治2(1869)年に初の鉄道が計画され、明治5(1872)年に新橋ー横浜間開業。それからわずか20年あまりで、このような峠の難所に開通させるまで、全国に鉄道を敷設し続けた、鉄道の時代と言ってもいいかもしれない。
鎖国が終わり、明治維新、近代へと突入後は日本は急激に現代へ繋がる進化を遂げたのだと思うと、そのころの活気に満ちた時代に興味が湧く。